Misocaの使い方｜個人事業主が請求業務を効率化する便利なツール

「請求書の作成ってしたことないけどどうすればいいの？」

個人事業主として働くようになると請求書の作成や送付など、これまで会社がやってくれていた業務を自分でこなさなければなりません。

そんなときの強い味方が、「Misoca(ミソカ)」です。

Misocaは、見積書の作成から請求書の発行、入金管理まで請求業務に必要な機能が一通り揃ったクラウド請求書作成ソフトです。

この記事では、Misocaの基本的な使い方をわかりやすく紹介します。

Misocaの機能

ここでは、Misocaの主な機能を紹介します。

見積書作成機能

Misocaを使えば、見積書を簡単に作成できます。

品目や数量、金額などを入力すれば、税率や割引率などの設定も可能です。

完成した見積書はPDF形式でダウンロードできる他、メールで顧客に直接送信することもできます。

支払期限や請求日などの細かい条件もあらかじめ入力できるため、必要な情報を盛り込んだ見積書を効率よく作成できます。

請求書発行機能

Misocaでは、請求書の作成もできます。

日付や税区分、支払い方法の記載内容は自由に設定でき、取引内容に応じた柔軟な書類作成が可能です。

無料プランでは、月に最大10枚まで請求書を発行できます。

売上レポート機能

Misocaでは、請求書のデータを元に金額を自動で集計し、売上レポートとしてグラフ表示できます。

過去のデータと比較することもできるため、売上の推移を一目で把握しやすい機能です。

ステータス管理機能

Misocaで作成した請求書は、送付済み・入金済み・未入金など、状況に応じたステータスが一覧上でわかりやすく表示されます。

例えば、入金予定日を過ぎても入金がない請求書は赤く表示されるので、対応が必要なものがすぐに見つかります。

Misocaの登録方法

Misocaを利用するには、まずアカウントの登録をし、初期設定を済ませておく必要があります。

請求業務をスムーズに始めるためにも、最初に必要な情報を整えておきましょう。

アカウント登録

まずはMisocaの公式サイトにアクセスし、トップページ右上にある「無料で試す」ボタンから新規登録を行います。

「無料で試す」ボタンをクリックすると、次にプランが表示されます。

無料プランを選びましょう。

次にMisocaを利用するために必要なID作成のページへと遷移します。

メールアドレスと任意のパスワードを入力して登録を進めましょう。

フォームへの記入が終わり、「登録する」をクリックすると、指定したメールアドレス宛に確認メールが届きます。

メール内のURLをクリックすることで本人確認が完了し、アカウントが有効になります。

その後、ログイン画面からMisocaの管理画面にアクセスできるようになります。

自社情報登録

Misocaへログイン後は、自社情報を入力しておきましょう。

「設定」→「自社情報」で以下の情報を埋めていきます。

会社名や住所、代表者名などを登録しておくことで請求書を作成する度に同じ情報を入力する手間が省けます。

内容に誤りがないよう正確に丁寧に入力しましょう。

文書初期設定

文書初期設定では、見積書や請求書などのテンプレートをカスタマイズしたり、文書番号のルールを設定したりできます。

通常、請求書番号は自動で連番が付与されますが、プレフィックスを設定して「INV-0001」のような形式にすることも可能です。

自社独自のルールをあらかじめ設定しておくことで管理しやすくなります。

番号の重複を避けたい場合や、取引先ごとに識別したいときにも役立つ機能です。

請求書・見積書作成手順

Misocaでの請求書および見積書の作成手順を紹介します。

どちらもほぼ同じ流れで作成できます。

作成画面へアクセス

Misocaにログインすると、ダッシュボードが表示されます。

画面上部のメニューから「請求書」または「見積書」を選び、希望するタブをクリックします。

次に右上にある「請求書（見積書）を新しく作る」ボタンを押すと編集画面が開き、入力を始められます。

課税設定

課税設定では、請求書や見積書に適用する消費税の扱いを設定できます。

税表示は「税別」「税込」「免税」の中から選択可能です。

また、消費税の端数処理については、「切り捨て」「切り上げ」「四捨五入」から選べます。

源泉徴収についても、設定画面で「なし」「あり（復興特別所得税あり）」「あり（復興特別所得税なし）」の3種類から選択できます。

テンプレート選択

見積書や請求書は、テンプレートが用意されているので気に入ったものを選べます。

標準テンプレートで問題ない場合は、そのまま進めても差し支えありません。

デザインにこだわりたい場合は、カスタマイズオプションから変更します。

単価・数量設定

請求書に記載する項目を入力していきます。

「品名」、「数量」、「単価」を指定することで合計金額が自動表示されます。

プレビュー

入力内容に問題がないかを確認するには、編集画面にあるプレビューボタンをクリックします。

改行の位置や数字の表記、レイアウトの崩れ、誤字脱字や不自然な表記がないかをここで確認できます。

発行

請求書の内容が完成したら、画面下部の「保存する」ボタンをクリックします。

保存後には「発行」から以下の5つのやり方で手続きできるようになります。

• 郵送手続き
• メール送信手続き
• PDFダウンロード
• 印刷
• 共有リンク

会計ソフトとの連携も可能

Misocaは、freee・マネーフォワード・弥生会計といった主要なクラウド会計ソフトと連携可能です。

連携することにより請求データの記帳作業を自動化し、日々の経理業務を効率化できます。

仕訳データエクスポート方法

Misocaで作成した請求書データは、会計ソフトに取り込むためのCSVファイルとして出力できます。

請求書一覧画面にある「仕訳エクスポート」機能を使えば、形式を変えずにダウンロードでき、そのまま各ソフトに読み込ませることが可能です。

形式が統一されているため、面倒な変換作業も必要ありません。

データ連携で手入力を減らすコツ

仕訳データをスムーズに活用するには、Misoca側であらかじめ勘定科目や補助科目を設定しておくと便利です。

例えば「売上」や「売掛金」といった科目を明確にしておくことで、取り込み後の手直しが最小限で済みます。

また、定期的に連携設定を見直しておくと、会計ソフトの仕様変更にも柔軟に対応でき、安定した運用につながります。

まとめ

Misocaは、見積書や請求書の作成から送付、入金管理まで、請求業務をまとめて行えるクラウドサービスです。

特に、個人事業主として独立したばかりのエンジニアやITフリーランスにとっては、無料で書類を作成できるので重宝するでしょう。

最初にアカウントを登録し、自社情報や振込先口座などを設定しておけばテンプレートを使ってすばやく書類を作成できます。

作成後はPDFでダウンロードしたり、そのままメールで送信したりと提出までの流れもスムーズです。

さらに、freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトと連携すれば、記帳作業の自動化も可能になり、日々の経理負担を減らせます。