給与が思うように伸びず、不安を感じているサラリーマンは少なくありません。
将来的に家庭を持てば、住宅ローンや子どもの教育費など避けられない支出も増えていきます。
そうした中、本業以外の収入を増やす手段として副業に取り組む人が増えてきました。
本業と並行して副収入を得る働き方も、一般的になりつつあります。
とはいえ、「自分にできそうな副業がない」と悩む方もいるでしょう。
そこでこの記事では、サラリーマンが取り組みやすい副業を11選として紹介します。
それぞれの特徴や注意点もあわせて解説していくので、自分に合った副業を見つけたいときの参考にしてください。
目次
サラリーマンが副業を始めるべき理由

まずはじめに、サラリーマンが副業に取り組むべき理由について整理しておきましょう。
収入源を複数持つため
現代の日本では、誰もが仕事を失うリスクを抱えています。
かつては考えにくかったような出来事、例えば日本を代表するような一流企業の倒産や、大規模なリストラが現実に起きています。
副業によって収入の柱を増やしておくことで、このような事態に備えられます。
何かが起きてから慌てて動くのではなく、「起きる前から備えておく」という視点が、これからの時代で大切なことです。
貯蓄を増やすため
不景気の影響もあり給与水準は思うように伸びず、可処分所得は減少傾向にあります。
食料品や光熱費の値上げが家計を圧迫し、本業の収入だけでは貯蓄が難しいと感じている人も少なくありません。
将来のために資金を蓄えておくことは、どのライフステージにおいても重要です。
副業で月に数万円の貯蓄ができるだけでも生活にゆとりが生まれます。
キャリアの選択肢を広げるため
副業に取り組むことで、あなたのキャリアが広がる可能性があります。
別の業界の仕事を体験したり、自分の得意分野を深堀りするなかで、新たなスキルや気づきが得られるでしょう。
また、副業を通じて築いた人とのつながりが、将来的に転職や独立といった新たな道を開くきっかけになることもあります。
副業は収入だけでなく、働き方の選択肢を増やす手段にもなり得ます。
関連記事「スキルアップとキャリアアップ」
副業を選ぶときに重視すべきポイント

副業にはさまざまな種類がありますが、どんな副業を選べばいいのかわからないという人もいるでしょう。
ここでは、副業を選ぶ際に意識しておきたい3つの視点を紹介します。
生活に支障が出すぎないこと
サラリーマンとして働きながら副業を始めると、基本的に平日の夜や週末の時間を活用することになります。
本業がある以上、自由に使える時間は限られており、体力的・精神的な負担が大きすぎる副業は継続が難しくなります。
1日あたり1時間~2時間でできる作業をひとつの目安にしておくと、生活リズムを崩さずに取り組める副業を選びやすくなります。
リスクが小さいこと
副業は収入を得ることが目的である以上、過度なリスクを伴うものは避けるべきです。
例えば転売のように在庫を抱えるビジネスモデルは、売れ残った場合に損失が発生する可能性があります。
また、初期投資が大きすぎたり、利益の回収までに時間がかかりすぎるものは、キャッシュフローの観点からも不安定さを抱えやすくなります。
もちろん、大きく稼げる可能性があるならリスクを取る価値もありますが、安定を求める場合は時間労働型の副業を選ぶと安心です。
法律や就業規則に反しないこと
副業を始める際は、勤務先の就業規則を必ず確認しましょう。
会社によっては副業を禁止していたり、申請・許可を求めていたりするケースもあります。
また、競合他社での業務や社内情報を利用するような活動は、就業規則だけでなく法律にも抵触する恐れがあります。
副業による収入を得る前に、本業での信頼を損なわないことを最優先に考えましょう。
サラリーマンにおすすめの副業11選

ここからは、本業と両立しながら始められるサラリーマンにおすすめの副業を11種類紹介します。
ブログ・アフィリエイト
文章を書くことに抵抗がなければ、ブログ運営はおすすめの副業です。
テーマを元に有益な記事を書き、ネット検索で上位表示を目指します。
読者が紹介リンクから商品を購入した場合、その売上に応じた収益があなたに還元されます。
ブログ運営には、無料ブログと有料ブログの2つの方法があります。
有料ブログの場合でも、必要なのはサーバー代とドメイン代だけで、月数百円から始められるのが魅力です。
本業に関係のある分野であれば、すでに持っている知識や経験を活かせるため、記事の質が高まり継続もしやすいでしょう。
ただし、その分野で紹介できるアフィリエイト案件があるかどうかは、前もってリサーチしておく必要があります。
文字起こし
文字起こしは、音声や動画の内容を文字に書き起こす副業です。
講演会や会議、インタビュー音声などを文章化する仕事が多く、パソコンがあれば取り組めます。
タイピングに自信がある人や、細かい作業をコツコツこなせる人に向いています。
文字起こしは、クラウドソーシングサイトで案件を受注できます。
完全在宅でできて、空いた時間に対応しやすい点もサラリーマンとの相性が良いポイントです。
せどり・物販
せどり・物販は、商品を安く仕入れて高く売り、その差額で利益を得る副業です。
実店舗やネットショップでの仕入れに加えて、国内の卸業者や中国などの海外から輸入して販売する手法があります。
在庫管理や発送の手間はかかりますが、売れ行きによっては大きな利益を見込める点が魅力です。
なじみの深いメルカリなどのアプリを使って販売できるため、まったくの初心者でも取り組みやすい副業と言えるでしょう。
動画編集
動画編集は、カット作業やテロップの挿入、BGMや効果音の追加などを行う副業です。
近年、企業のYouTubeやSNS活用が広がり、動画コンテンツの需要が高まっていることからたくさんの仕事があります。
ある程度のスキル習得が必要な分野ではありますが、1件あたりの単価が比較的高く、継続案件につながりやすいのが魅力です。
初心者のうちはクラウドソーシングや知人経由の案件で実績を積み、ポートフォリオを整えていくのが現実的な流れです。
編集スキルが一定レベルに達すれば、YouTube動画のほか、企業のPR映像や採用動画、広告向けのSNS用動画など対応できる仕事の幅が広がります。
今後、自分のサービスを立ち上げる際にも活かせるスキルが身につく副業です。
オンライン講師
オンライン講師は、自分の得意分野や専門知識を活かして講座やレッスンを提供する副業です。
英会話、プログラミング、資格試験対策、パソコンの使い方など講座のジャンルは多岐にわたります。
ZoomやGoogle Meetを使ったリアルタイムの授業が一般的で、集客のためにストアカやタイムチケットといったプラットフォームを利用します。
また、ライブ形式が苦手な方はUdemyなど動画教材を販売するモデルもあります。
特別な資格がなくても、わかりやすく教えられることが評価されるため、教える力に自信がある人に向いています。
人と話すことが好きな人や、やりとりを楽しめる人にとっては、やりがいを感じやすい副業です。
ポイントサイト・アンケートモニター
通勤中や休憩時間など、ちょっとしたスキマ時間を活用したい人に向いているのが、ポイントサイトやアンケートモニターです。
サイトに登録し、広告の閲覧やサービスの利用、アンケートへの回答などでポイントを貯め、それを現金や電子マネーに交換する仕組みになっています。
大きな収益は期待できませんが複数のサイトを併用して数をこなせば、月に数千円~1万円程度の収入が見込めます。
スマホひとつで始められて作業もシンプルなので、初めての方に取り組みやすい副業です。
フードデリバリー
フードデリバリーは、スマートフォンと自転車があれば始められる実働型の副業です。
代表的なサービスとしては、Uber Eatsが広く知られています。
アプリに登録し、注文が入った飲食店に料理を受け取り、依頼先まで配達するのが基本の流れです。
報酬は1件ごとに支払われる成果報酬型で、配達件数や時間帯、エリアによって収入が変わってきます。
時間帯によっては、短時間でも効率よく報酬を得られることもあります。
シフト制のような拘束がないため、空き時間を活用しやすく柔軟に働ける点も魅力です。
また、体を動かす機会にもなるため、運動不足の解消にもつながります。
収入と健康の両面でメリットを感じられる副業と言えるでしょう。
ただし、天候や交通状況に左右されやすく人口の少ない地域では依頼数が限られるため、思うように稼げないケースもあります。
写真販売
写真販売は、スマートフォンや一眼レフで撮影した写真をストックフォトサービスで販売する副業です。
PIXTAやAdobe Stockといったプラットフォームに作品を登録し、ダウンロードされるたびに報酬が発生する仕組みになっています。
日常の一コマや人物、食事、雑貨など、意外なジャンルにもニーズがあり、特別な被写体がなくても販売につながる可能性があります。
写真が趣味という人にとっては、実益も得られる副業として親和性の高い取り組みです。
登録や出品は無料でスマートフォンでも対応できるため、手軽に始められます。
撮りためた写真をまとめてアップしておけば、自動的に報酬が発生するストック型の収益を作ることも可能です。
ただし、継続的な収益を目指すためにはある程度の枚数とクオリティが求められます。
趣味の延長として楽しみながら取り組み、売れたときの喜びをモチベーションにすると続けやすくなります。
プログラミング
プログラミングは習得に時間がかかる反面、高単価かつ再現性の高い副業として注目されています。
特に、Web制作や業務自動化ツールの開発、簡易的なアプリ制作など、需要のある分野が数多く存在します。
学習の入り口としてはHTMLやCSSから始め、JavaScriptやPythonなど、実務で使われる言語へと段階的に進めていくのが一般的です。
ただし、基本的にはある程度の実務経験がある人向けの副業として考えるのが現実的です。
実績を積み重ねることで、より単価の高い仕事にもチャレンジできるようになります。
副業という枠を超えて将来的にキャリアを広げる手段にもなり得るため、学び続ける価値のある分野です。
スキル販売
自分の得意分野や、これまでの経験をサービスという形で提供できるのがスキル販売です。
ココナラやクラウディアといったプラットフォームでは、ライティングやデザイン、相談、占い、SNS運用など、幅広いジャンルが出品されています。
専門的なスキルに限らず、ちょっとした困りごとを解決するようなサービスも需要があります。
プロフィールの書き方やサービス内容の見せ方によっても印象が大きく変わるため、工夫次第で初心者でも依頼を獲得しやすくなります。
ただし、継続的に売り続けるためには口コミの獲得や実績の積み重ねが欠かせません。
サービス内容を適宜見直し、満足度の向上にも意識を向けることが大切です。
投資
投資は一般的な副業とは異なりますが、将来的な収入の柱をつくるという点では、副業的な役割を果たす手段とも言えます。
代表的な投資手段としては、つみたてNISAや株式投資があります。
いずれも短期間で稼ぐことを目指すのではなく、数年〜十数年後に安定した資産や配当を得るための設計が必要です。
証券口座を開設すればすぐに始められ、つみたてNISAなどの制度では運用益が非課税になるなどの税制優遇も受けられます。
ただし、投資には元本割れのリスクがあるため知識を持たずに始めるのは危険です。
初心者の場合は少額からスタートし、分散投資や長期運用の考え方を理解した上で慎重に積み上げていく姿勢が求められます。
副業を成功させるために意識すべきこと

副業はあくまでも、本業の合間を活用して収入を得る手段です。
短期間で大きく稼げるケースは限られているため、無理なく続けられることを重視しましょう。
地道に継続することで少しずつ収入が伸びていき、大きな成果につながる可能性があります。
最初から結果を求めすぎず、着実に積み重ねていくことが成功への近道です。
また、副業は単なる収入源としてではなく、スキルや経験を育てる場としても役立ちます。
例えばライティングに取り組むことで文章力が身につき、ブログやアフィリエイトではマーケティングの視点を実践的に学べます。
こうした経験がきっと本業にも好影響をもたらしてくれます。
まとめ
副業は収入を得る手段であると同時に、自分の可能性を広げるチャンスでもあります。
今回紹介した副業は、いずれも本業と両立しやすくサラリーマンにおすすめの副業ばかりです。
お金だけでなく、スキルや経験といった形で得られるものは、将来にわたって価値ある資産になります。
ぜひ自分に合った方法を見つけて副業に挑戦してみてください。